子どもが学校で安心して過ごすために欠かせないのが、 発達特性やアレルギーに関する情報を先生に正しく伝えること です。
発達の特性や体質は子どもによってさまざま。親から見れば当たり前のことでも、先生やクラスメイトにとっては理解しづらいこともあります。だからこそ、事前に丁寧に伝えておくことで、学校生活の安心度がぐっと高まります。
この記事では、 発達特性やアレルギーを先生に伝えるときの連絡帳の書き方のコツ と、すぐに使える 具体的な例文 をご紹介します。
なぜ「連絡帳」で伝える必要があるのか?
- 先生と家庭をつなぐ一番身近なツールだから
→ 電話や面談より気軽に伝えやすい。 - 記録が残るから
→ 繰り返し確認してもらえる。 - サポートにつながりやすいから
→ 先生が配慮や声かけをしやすくなる。
特に発達特性やアレルギーは、学校生活のなかで小さなトラブルに発展しやすいため、早めに共有しておくことが安心につながります。
書き方の基本ポイント
- 子どもの特性を具体的に書く
→「集中が続きにくい」「大きな音が苦手」など。 - どうしてほしいかを明確に伝える
→「困っていたら声をかけていただけると助かります」など。 - 責める言い方は避ける
→「必ずこうしてください」ではなく「ご配慮いただけるとありがたいです」。
発達特性を伝えるときの例文
例文①:集中が続きにくい場合
いつもお世話になっております。
○○は集中が続きにくく、授業中に立ち歩いてしまうことがあります。本人も悪気はなく、気持ちを切り替えるのが難しいようです。授業中に困っている様子があれば、やさしく声をかけていただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
例文②:感覚が敏感で困る場合
○○は大きな音や人混みが苦手で、不安になると教室から出たがることがあります。落ち着くまで少し時間が必要な場合もあります。ご理解いただき、見守っていただけるとありがたいです。
例文③:友達との関わりに難しさがある場合
○○は友達とのやりとりで、相手の気持ちをうまく読み取れずトラブルになってしまうことがあります。先生からもフォローしていただけると、本人も安心できると思います。よろしくお願いいたします。
アレルギーを伝えるときの例文
例文①:食物アレルギーの場合
○○は卵アレルギーがあります。給食では卵を避ける必要がありますので、献立や食材についてご配慮をお願いできればと思います。家庭でも注意しており、本人も理解していますが、念のためお知らせいたします。
例文②:花粉症やハウスダストなど環境アレルギーの場合
○○は花粉症があり、この季節は鼻水や目のかゆみが強く出ます。授業中に集中が途切れることがあるかもしれません。ご理解いただけると助かります。
例文③:アトピーや皮膚の症状の場合
○○は皮膚が敏感で、かゆみが強くなると授業中にかいてしまうことがあります。薬を塗るために保健室に行くことがあるかもしれませんので、その際はお声がけいただけますと助かります。
伝えるときの工夫
- 「事実+お願い」でシンプルに書くこと
- 具体的な対応策を添える(例:給食では先生に確認してほしい等)
- 感謝の言葉で締める
例文の最後に「いつもありがとうございます」「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします」と一言添えると、受け取る先生も安心します。
まとめ
発達特性やアレルギーは、子どもが安心して学校生活を送るために欠かせない大切な情報です。
- 子どもの特性や症状を具体的に
- 配慮してほしいことを明確に
- 感謝の気持ちを添えて伝える
この3つを意識するだけで、先生との連携がスムーズになり、子どもも安心して過ごせるようになります。
連絡帳は「親と先生の橋渡し」。小さなことでも早めに伝えて、学校と家庭が一緒に子どもを支えていけるようにしましょう。
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